peacefuruのブログ

好きな音楽やギターのこと。その他気になることを書き連ねます。

読書の秋は、出会いの秋だった

今週のお題「読書の秋」


ふるふるです。
前回の投稿(秋の夜長の過ごし方 5選 - peacefuruのブログ)でも取り上げました「シーラという子 〜トリイ・ヘイデン著」は、僕のターニングポイントとなった本です。この本に出会ったのは18歳の秋でした。

その本との出会い

進学した学校にも行かずモヤモヤしていた時期でした。初めてギターのスランプに陥り、鬱のような状態で日々を過ごしていました。ギターの先生にも心配されるくらい。
実家から自転車で10分ほどの大型書店にふと立ち寄りました。

ものすごく個性的なジャケットを見て、思わず手に取り、少しパラパラと読んだ後にすぐ購入しました。


読んでみて…

著者でもあり、障害児支援をしていたトリイ・ヘイデンが、赴任先の特別学級でシーラという女の子を担任し、これまで解かれることのなかったシーラの気持ちの紐を、信頼関係を深め少しずつ解きほぐしていく…と、いうとても興味深く、人間の本質が垣間見られる作品です。
これまで、この作品を何回も読んで、何回も泣きました(笑)
ほぼノンフィクションですが、プライバシー等の関係で出来事の前後や順序を入れ替えて執筆しているとあとがきで知りました。

当時、僕はこの物語の中の「トリイ」や「シーラ」を見て前に進む勇気を得られたように思います。
綺麗事だけではない世の中ですが、そんな世の中にも気持ちが救われるような、出来事や出会いや感動が人間にはあるんだと。



今ならその時の自分が、何を求めていたのかわかります。
外へ外へ何かを探すように動いていましたが、もっと内から得られるものだったのではないでしょうか。




力強く生きる方法が見えた

二十代になってから障がい福祉の仕事に不思議と関わらせて頂くことになったのですが、前にこの仕事してましたか?と、言われたのはこの作品の、トリイ・ヘイデンのおかげかも知れません。

交わりあえない人間同士だからこそ伴う痛みや喜び、心の触れ合いを、この本を通して感じて頂けたらと思います。

ありがとうございます!