タイムトラベラーとめんつゆ
…2022年7月15日
まだまだ暑い気候が続くある日のこと、くたくたになって自宅に帰ると、妻が用意してくれた夕飯がテーブルに。
つゆかけうどん。
横には、メモこそないものの「食べる際にはかけてお食べください」と言わんばかりのガラス瓶に入った"麺つゆ"が。蓋は妙に年期が入っている様な、ピンクと白のチェック柄。
少し嫌な予感が湧いてくる中、それを見せまいと遮る様に現れる食欲に押されて、おもむろに麺に瓶の中の液体をかける。
あ、ちょっとかけ過ぎた…。
蓋を閉める時にやはり気になり、瓶の中の臭いを嗅ぐと、いつもと何か違う臭いが!
いや、ちょっとまて。しかし、食べてみたところ一応、麺つゆ…。
けれど、鼻から抜けるこの臭いは、昔銭湯に入った時の、薬湯の様な…。それでいて、コーヒーの様な…。
判断をするには少ない情報の中、僕はうどんを頭を真っ白にし、激しくすすり食べました。
引き返す事は出来ない。
何故なら、これ以外のごはんはないんだもん。
自分を騙す様に臭いを無視し、食べ終えた僕はおもむろに、その麺つゆが入った瓶の蓋を見ました。
そこには、何やら油性ペンで書かれた文字が…。
2022年7月15日
来年製造予定やないかーい。
恐らく、未来から過去に移送する際に、劣化ではなくその反対の作用が働いた事でうんぬんかんぬん…。
あかん。2GBメモリの頭脳ではこの見解が限界…yo.yo…
結局、麺つゆの異臭は何なのかわからず終いなのでした…
お、お粗末笑
ありがとうございます!