弾くきっかけ②
もうギターを買うのは当分諦めた方がいいかもしれないと思っていたある日のことです。
母親が、田舎からお金を送ってきてくれたから、それでギターを買いなさいと。
今考えると、誕生日でも進学時期でもない自分にそんなお金が発生するわけもなく。両親の粋な計らいだったのだなあと感謝せずには要られません。
お金を出してもどうせ続かないだろうが、友達との関係もあるだろうし、学校へ行っていない自分に何か生きる楽しみのようなものを万が一でも得られれば、という考えだったのかもしれません。
本当に有難い。
そして、エレキギター購入にあたり
意気揚々と僕は注文の電話をしました。
保護者と代わるように言われ、父親に受話器を渡しました。
あまり通信販売が今ほど一般的でない(?)こともあったのか受話器の向こうの店員さんに父は言ったのでした。
「ほんまに振り込んでも大丈夫なん⁈はっきり言って信用でけへんねんけどね!」
と、不審感全開で全国大展開中のイシ○シ楽器店さんに怒鳴り込んだのでした。
その後店員さんの必死の説明にことなきを得ましたが…。