peacefuruのブログ

好きな音楽やギターのこと。その他気になることを書き連ねます。

シーモアさん

ふるふるです!

以前、もう一年くらい前ですが、〈シーモアさんと大人のための人生入門〉というドキュメント映画を観ました。



いつも音楽の側に居る人

シーモアさんはピアノ教師です。プロになれる腕前であるにも関わらず、表舞台に出る事はせず、それでいてピアノに人生を捧げた人。
彼は映画の中で、静かに息をする様に鍵盤を押さえ奏でます。そして自分の生徒に対して、絡まった糸を解く様に丁寧に指導します。




音楽から全て学んで来た人。5歳の時にある曲を聴いて、それを自宅で奏でました。起きぬけに涙を流してピアノ弾いている幼いシーモアさんに気づいた母親は驚いて聞きます。


「どうして泣いているの?」


幼いシーモアさんは「この旋律が美し過ぎるから」と答えたそうです。





ひとつのこと、全てのこと

成長したシーモアさんは徴兵され、バタバタと周りの人間が倒れる中、演奏会で鍛えられた強靭な精神力でその環境を耐え抜いたと言います。そこでも彼を助けたものは音楽、ピアノでした。

「ひとつのことを突き詰めると、それはひとつではなく全てのこと となる。」



花ではなく、青々とした葉や茎であり続けるということ

彼が人前での演奏を引退すると決め、周りから反対された時に言った一言がありました。

「私はあなた達に才能を注ぎ込みました。」

それぞれの生徒の中にシーモアさんが居る。
その生徒たちがピアノを奏でるということは、間接的にシーモアさんが鍵盤を人前で叩いていることに繋がる。

この言葉は、そういう意味合いだったのではないかと僕は思います。



この作品は、音楽をする人も、しない人も興味深く観ることができる作品だと思います。

気になった方はぜひ。
ありがとうございます!